「あ…チビ…」
振り向いたあいつの顔は涙に濡れてい
て。月明かりに照らされたその顔がす
ごく綺麗でかっこよかった。
「どこか痛いの!?大丈夫?」
「いや大丈夫…」
呟いたあいつは明らかに大丈夫じゃな
くて…どこか痛いっていうより、辛そ
うにしてる感じがした。
「あのね、大丈夫って聞かれるのは他の人から見て大丈夫じゃないからなんだよ」
私がそう言うとまた響太の目に涙が浮
かぶ。
「響太たまに悲しそうな顔するよね。聞きたいの…話を聞きたい」
「……俺さ…」
空の月を見上げながら、響太はゆっく
りと口を開き話し始めた。
振り向いたあいつの顔は涙に濡れてい
て。月明かりに照らされたその顔がす
ごく綺麗でかっこよかった。
「どこか痛いの!?大丈夫?」
「いや大丈夫…」
呟いたあいつは明らかに大丈夫じゃな
くて…どこか痛いっていうより、辛そ
うにしてる感じがした。
「あのね、大丈夫って聞かれるのは他の人から見て大丈夫じゃないからなんだよ」
私がそう言うとまた響太の目に涙が浮
かぶ。
「響太たまに悲しそうな顔するよね。聞きたいの…話を聞きたい」
「……俺さ…」
空の月を見上げながら、響太はゆっく
りと口を開き話し始めた。
