amberdrops 1

「んぅ…」





ねむ…今何時だろ?


時計を見ると3時だ。


手術の心配とかじゃなく、私は眠りが


浅いからよく起きちゃうんだ。





「喉乾いたぁ」





幸いすぐ隣に車椅子があったので、な


んとか乗ることが出来た。


音を立てないように静かに移動し、冷


蔵庫の中の水を飲む。


結局冷蔵庫漁ってんじゃん私…


まぁ飲み物だから!





「ぷはぁー」





良かった、誰も起きてない…あれ?


響太がいない。





「どこ行ったんだろ…?」





部屋の中を見渡してもいない。


ふとベランダ(バルコニー?)を見ると


、暗闇に紛れた1つの人影。





「サル!」





声のボリュームに注意しながら、響太


の方へ車椅子を走らせる。