amberdrops 1

「そうだな、もう寝よう」



「おう!弦、いい加減離れろっ」



「はいはい響太、怒らないー」



「お、怒ってねぇっ!律もじゃん!」



「なんで俺なんだよ!?」





ったくこいつらは…いつになったら静


かにできるんだ!





「もー、早く寝よ!」



「わーった、また明日な!」



「おやすみ風歌!」



「夜中に食べ物漁んなよー」



「ほーい」





今言い返すとまた喧嘩になりそうだか


ら、サルの可愛い憎まれ口もスルーし


とく。


ちらりと時計を見ると12時前くらい。


ちょっと早いけど、明日手術だしね。










電気を消して、眠りについた私たち。


点滴から落ちる水音だけが暗い病室に


響いた。