風歌side



その後病室に帰り、ご飯を食べた私た


ち。(もちろん私は手術前だから抜きだ


けど)


今日はみんなでお泊りかぁ…


すごい楽しみ!





「じゃ、俺ら銭湯でも行こーかな」



「銭湯!めっちゃ懐かしいー」





銭湯いいなぁ!私も行きたいよーっ!





「ふーちゃんすぐ帰ってくるね」





ぽんとゆーくんが頭を撫でてくれた。





「うん…」





響太と天音は先に走って行ってて、そ


れを慌てて追いかけるゆーくん。


ふふ、お兄ちゃんみたいだね。





「ったく、元気出せよ。また治ったら行こーぜ」





律がふわりと笑う。私の胸がトクンと


高鳴った。





「あ、ありがと!」



「おう」





あー、ドキドキした。


あいつの笑顔と言い、ゆーくんの頭ぽ


んぽんと言い…ここの男どもは経験豊


富なのか!?





「もぅ、今日寝れるかな…」





私の声はシンとした広い病室に小さく


響いた。