「うわなにこれ!すごい歌うまい!」



「近くに見に行こーよー!」



「女の子めっちゃ可愛いじゃん!」



「隣の子イケメン…!」





気付いたらほとんどの人が俺らの周り


に集まっていて、看護師さんまで見に


来ていた。






「…へ!?なんでこんなに人がいるの!?」



「ったく、お前夢中になったらすぐ周り見えなくなるだろ」





へへへーと笑ってる可愛い風歌は置い


といて、なんだこの人だかり。





「君たちすごいよっ!プロなの?」



「い、いえ…バンドをやってて、その練習で歌ってたんです」



「バンドっ!?てことは、他にもメンバーがいるの?」



「どんな子?他にも歌ある?」



「すごい感動したよぉ!本当に本当にすごかった!!」





うわ、みんなすごい勢い…


質問責めとか俺無理だから、頼んだぞ


!風歌!(役に立たない系男子)





「良い歌ねぇ!」



「元気が出たわい…」





おじいちゃんとかおばあちゃん泣いて


るんだけど…感動してくれたんだとし


たらすげー嬉しい。


歌ってすごいな。こんなにも人を集め


て、感動させて…やっぱり俺、こいつ


らとバンドやって良かった。


歌って、ドラム頑張って、ライブして


、みんなに感動してもらえるようなグ


ループになりてぇ!