amberdrops 1

「んじゃぁ、次の子は?」



「えっとな…1個上の先輩」



「どうせすぐ捨てちゃったんでしょ」





にやりと笑ったが、すぐに少し不安そ


うな顔になるあいつ。





「どうした?」



「いや、これからも律は遊びで女の子と付き合うのかなって…」



「なわけねぇだろ!それは、荒れてた中2ん時の話だ」



「ほん、と…?」




なんでこいつこんなに気にしてるんだ


ろ。


俺、ちょっと自惚れてもいいのかな…





「あぁ。今俺には本気で好きなやつがいるんだ」



「えっ…どんな子?」



「言わねぇーっ」



「おーしーえーてーよー!」



「まだ内緒だ。まぁ…大切でずっと守りたいって思う女だよ」





さすがにまだお前だ、とは言えない。


でも…初めてなんだ。


人をこんなに好きになったのは。過去


は消せないし、あの時は好きでもなか


った女達だったけど、風歌は違う。可


愛い笑顔も、芯の強さも、一生懸命な


姿も、その守りたくなるようなとこも


、全部全部大好きで。