amberdrops 1

「これも何で私が読みたかったものだって知ってたの?」



「お前、本の話すげー嬉しそうにするし。その本の作家の作品いつも読んでただろ」





そう言って優しく手渡す響太と嬉しそ


うに受け取る風歌。あの嬉しそうな笑


顔は、本が手に入ったからなのか、響


太が買ってきてくれたからなのか…





「ありがとう響太!」



「え、お、おう」





なかなか響太と呼ばないあいつが笑顔


で名前を口にした。響太は真っ赤にな


っててちょっと可愛いな。





「おーれからはーっ!これだ!!」



「うわぁ、すごい…!!」





ふわっと香るユリの香り。


風歌は顔を輝かせて花束を受け取る。





「ありがとっ!めっちゃ綺麗でいい匂いするー♡」





やっぱ風歌も女の子だな…花束を持っ


てふわりと笑っているのがすごい綺麗


だ。


って、この後に俺プリン渡すのか…