amberdrops 1

「あ、そ」



「もぅ、相変わらず無愛想だなー!」





ぷくっと頬を膨らまして怒ってる。だ


ーから何でそんな可愛いことが出来ん


だよ…





「そーだ!ふーちゃんこれ、頼まれてたグロスとアイマスクだよ」



「わー!私の思ってた通りのやつだ!なんで分かったの?ゆーくん」



「いつも使ってたでしょ。ちゃんと見てますからー」





にこっといたずらっぽく笑う弦。いつ


も女子には王子様スマイルなのに、あ


んな笑顔俺らでもあんまり見ない。


すると、風歌は少し顔を赤くした。





「えっ!あ、ありがと」



「ったくー、可愛いなぁ」





頭を撫でている弦と楽しそうに笑って


る風歌はお似合いで。


俺はモヤっとした気持ちになった。





「おい、これやるよ」



「あーっ!これ私が読みたかった小説じゃん!」





それを遮ったのは響太。あいつも結構


妬くタイプだからな…