amberdrops 1

「あ、えっと」



「すいません、唐突ですが…検査の結果をお伝えしますね」



「はい」



「三葉さんは、溶血性貧血ですね」





よ、ようけつ…?





「それでどんな病気なんですか!?」





珍しく慌ててるゆーくん。先生はゆっ


くりと話し出した。





「溶血性貧血とは赤血球の寿命が短くなり、体内を循環する赤血球量が少なくなることで起きる貧血のことです」



「…?」



「赤血球にはですね、120日くらいの寿命があるんですよ」



「あ、はい」



「しかし三葉さんの場合はその寿命が10日くらいに短くなったり、血管の中などで赤血球が破壊されて貧血が起こるんです」





まぁつまり…赤血球に異常があるって


ことね。


しばらく話を聞くと、私はその溶血が


ひどいから、赤血球の損失を補えない


んだってさ。しかも、先天性だから薬


でどうこうもできない。


うーん、ひどい貧血ってこと?