「では伺いますが…三葉さん、今月中にどれぐらい貧血を起こされましたか?倒れるだけでなく、ふらつきも数えて下さい」





ふらつき…?あぁ、めまいみたいな感


じか。





「えーっと…10回くらい」



「お前そんなに…!」





律が驚いてる。まぁ、無理もないか…





「それはだいぶ多いな。よし、では血液検査を行いましょう」





け、血液検査…!?





「先生!それってち、注射…」



「あぁ、注射しますよ」





今の私の表情はきっとガーンという効


果音を付けられるくらい酷いだろう。





「ったく、お前注射無理なのか?」



「む、む、無理じゃないよっ!」





律の野郎バカにしやがって!!


私はガタッと立ち上がると、検査室へ


向かった。後ろからクククッと笑い声


が聞こえる。





「コノヤローっ…」





でも緊張はなくなっちゃった。


何度も何度もありがとね、律!