「分かった。風歌、行けるか?」



「うん、とりあえず診察室行ってくるから、ちょっと待っててね!」





私はにこっと微笑むと、律の側へ。





「よし、エレベーター乗るぞ」



「うん」





そう言ってぎゅ、と律の腕を握る。


律は一瞬顔を赤くしたけど、すぐに真


面目な顔になった。





「俺がいる」



「ありがと…」



「手、繋いどくか?」



「うん!」





ぽんぽんと頭を撫でられる。なんか安


心してきたよ。ありがとう、律。









そして診察室へ到着。


中へ入ると、50代くらいの優しそうな


男の先生がいた。




「こんにちは。三葉さんかな?」



「はい」





ここにかけて下さい、と言われた通り


に椅子に座る。





「隣にいるから」






よかった…律がいなかったら、私きっ


と不安で死んじゃってたかもね。