amberdrops 1

「俺が押して弦が話す、でいいな?」



「おう!」





ピンポーン、と響くチャイムの音。


おっ、2回目で出た。


あいつも早起きなんだな…





「ど、どちら様ですかっ…」





おどおどしてる感じがすげー可愛い。


周りを見ると、あいつらもそう思って


るようでみんな顔をほころばせてる。





「よっ、おはよ!」



「ゆ、ゆーくんっ!?え、あ、えっと…」





起きてるって事は大丈夫だよな、と俺


と天音は早速入る。


おっ邪魔しまーす!!


ふと後ろを振り返ると、走って弦が来


て、律は歩いてる。





「うわ、良い匂い!」



「風歌、どこだー?」



「おいチビー、俺にも食わせろ!」





焼きたてのパンと…アボガドっぽい匂


いがする。俺ら朝ごはん食ってねぇか


ら、腹減ってんだよなー





「ちょ、待てってお前ら…」





律は止めようとするが時すでに遅し。


天音はリビングへと続くドアを開けて


、もう中へ入っていた。