風歌side




「ふぁ…」





おはよーごさまいまっす!


昨日からずっと歌ってたから、今すっ


ごいテンション高いんだーっ!


時計を見ると…


よっしゃっ!まだ6時だ!朝練の心配も


ないし、授業は8時40分からだから、


ゆっくりできるー♪





「あっさーがーきったきたー」





相変わらず、ご機嫌な時は歌っちゃう


私。今日も歌いながらスムージーとア


ボガドトーストを作った。


家族を亡くしてから、料理と音楽と勉


強だけは真剣にやったんだよね。


と、いきなりチャイムが鳴った。





「こんな時間に誰だろぉ…」





ちらっとインターホンを確認すると、


パーカーのようなものをきた男が4人映


っていた。


しかもまだ暗いせいで、誰かよく分か


らない。





「ど、どちら様ですかっ…」





ビクビクしながら尋ねる。