今はもうじぃちゃんは亡くなって、話


を聞くことは出来ないけれど、今なら


その言葉の意味が分かる気がする。


じぃちゃん、見つけたよ。心にずしっ


とくる重みとか、儚さを持った歌声の


子。


俺もギター頑張る。あの事も吹っ切っ


て、ギター頑張るから…


ずっと見守っててね。





「俺らさ…メジャーデビューして、高校生のうちにドームライブするのが夢なんだ!!」





天音の言葉に俺らも頷く。


デカい夢だけど絶対成功させたい。


そのためには、ふーちゃんが必要なん


だ。





「分かったわよ!ドーム目指そっ」





これでメンバーは揃った。


さぁ、俺らしか出来ないパフォーマン


スと歌を作ろうぜ。





「1.2.1.2.3.4」





俺はギターの弦を弾いた。