「まぁとりあえず、ふーちゃんが可愛いすぎるって事だよ」





そう言って頭を撫でる弦と笑う風歌。


…イライラする。


ったく、、俺のもんでもないのに嫉妬


って、笑えるよ。


まぁ、響太とかも唸ってるけど。





「り、律…?」





え!?と思うと下から風歌が覗いてい


た。俺そんなに怖いオーラ出してたか


な。(出してます)


てか、やべぇだろこれ。


上目遣いは反則だから!


てかこいつ計算してんのか?…いや 、


天然だな。





「私、みんなとバンドやりたい!」





とにかくそーいうわけで、天才歌姫が


俺らのバンドに加わったってわけだ。


ドームライブと、俺の夢もう一つ増え


た。…風歌を、俺のもんにする。





「みてろよ風歌…」





誰にも聞こえない俺の呟きは、春の温


かな風に吹かれていった。