「俺じゃなかったらどうすんの?」

「…え、えっと。」

「今の世の中、物騒なの分かってる?」

「は、はい。」

「男なんて好きじゃない女も襲える。」

「……」

「力の弱い女なんか簡単に襲えんだよ。」








声を張り上げてるわけじゃない。



…だけど、冷静に言葉を紡いでく蓮輝くんがとても怖い。





蓮輝くんが正論を言っているのも分かってる。

だけど…
今、目の前にいるのはいつもの蓮輝くんじゃなくて。




私の脚はガタガタと震えだす。