「…ごめん。」




そう言って私の上からどいた。






そのまま保健室を出て行こうとした、蓮輝くんの背に向かって言う。








「話してくれてありがとう。嬉しかった!」





こんなこと言って困らせるのはわかってた。



…けど、嬉しいんだ。


またあの日のように話せたこと。





話してくれるのがこれで最後だとしても…


もう後悔はないかもしれない。