天井を眺めながら、ふたりの顔を思い浮かべる。 今のままでも、居心地はいいが、それでは不誠実すぎる。 単なる優しさに甘えただけだ。 センへの気持ちを絶ちきることを考えると、胸がしめつけられる。 彼の笑った顔。怒った顔。ふてた顔。喜んだ顔。 それは、今の立ち位置だから見えたものだ。 友達よりは仲良しで、 恋人よりは疎遠。 この関係は嫌いじゃない。 縮まらない距離も、 さらせない気持ちも、 全てが、センに恋した歴史。