「玲夜は知ってたのか?」



唯一反応しなかった玲夜



「うんまあ流れで…瑠衣は知ってたの?」



「まあ俺も流れで」



俺の場合はあの乃愛と喧嘩みたいなのした時にだけどな




「スッキリしたー」



そう言って俺のもとにきた乃愛はさっきと違ってニコニコしてる



「ん、よかったな」



そう言って乃愛の後ろを見ると、倒れてる遥輝とそれを見て笑う奏と直翔




………乃愛は怒らせないように気をつけよう





ていうか、気になったんだが



「乃愛、財閥を継ぐのは叶愛か?」



「ん?、あーまだ決めてなーい」



「まだ?」



「うん、親は別にどっちでもいーよって。
そんでどっちになっても継げるように勉強だけはやっとけって」



「そうか、えらいな」



俺だったら嫌で勉強なんか放棄するかもしれねぇ





「それっていつ決めるの?」



俺らの会話を横で聞いてた玲夜の質問



「んとね、たしか高2の終了式くらいにやりたい事聞かせてってお母さん達に言われた」



「高2の終業式?」



「やりたい事というか将来の夢?、高3になって進路をその将来の夢に向けていけるようにって」



あ、そーゆーことか



「つきたい職業に向けての大学にいくのに卒業してからじゃ遅いからだってさ」



ちゃんと考えててすげーな乃愛の両親




「もし2人ともやりたい事があったらどうするの?」




「そしたら優秀な部活に託すか、早く子供産めって言われた」




「…子供」




「まあ今んとこ2人ともなんもないからわかんないんだけどねー」