「あれ将来絶対尻に敷かれるやつだね」
「いやもう敷かれてる」
「だね」
……言ってること丸聞こえなんだけど、
…うん、事実な気もしてきたわ
「あ、そーいやのんちゃんどーしたの?」
「ん?」
首を傾げ聞く奏に反応する乃愛
「部屋来たってことはなんか用事あった?」
「うーん、あったなあ」
顎に手をあてる仕草に思ったのは俺だけじゃないだろう
「「(これ絶対忘れてるやつだ)」」
「うーーん?」
たしか、
「漫画借りるって言ってなかったか」
「あ!!そだ!!カナに漫画を借りに来ました!」
「あー、これ?」
そう言った奏の手には大きめの紙袋
「そう!!たぶん」
たぶんって…
まあ中身見えねえしそりゃそうか
「ありがとうカナ!」
「いーえー!」
笑顔の乃愛に笑顔でかえす奏
…この2人のコンビは見てて和むな


