純白の華 【2】








「あれ将来絶対尻に敷かれるやつだね」



「いやもう敷かれてる」



「だね」





……言ってること丸聞こえなんだけど、


…うん、事実な気もしてきたわ







「あ、そーいやのんちゃんどーしたの?」



「ん?」


首を傾げ聞く奏に反応する乃愛




「部屋来たってことはなんか用事あった?」



「うーん、あったなあ」




顎に手をあてる仕草に思ったのは俺だけじゃないだろう





「「(これ絶対忘れてるやつだ)」」





「うーーん?」




たしか、

「漫画借りるって言ってなかったか」



「あ!!そだ!!カナに漫画を借りに来ました!」



「あー、これ?」



そう言った奏の手には大きめの紙袋


「そう!!たぶん」



たぶんって…


まあ中身見えねえしそりゃそうか





「ありがとうカナ!」



「いーえー!」




笑顔の乃愛に笑顔でかえす奏



…この2人のコンビは見てて和むな