純白の華 【2】







「乃愛、こいつら別に恋人とかじゃないからな」


もう2人泣きそうだし、何より騙されてる乃愛が可哀想だ



「え?でも」



「多分乃愛のタイミングが悪かっただけだ」


「そう!俺らマッサージしてただけ!!」




「…マッサージ?」


「いつものしてたんじゃねーのか?」




「いやしてたんだけど、してたら肩凝って」


「そーそ、どうせ肩揉んでもらうなら他もってなってたんだよ」




………まあそりゃ誤解するわ




俺でもそんとき見てたら2人デキてる思うだろうし







「ねえ、いつものって何?」




「あー、こいつら










裁縫趣味なんだよ」







「……裁縫?」




してたってんなら、



「ほら、あれ」



奏の部屋の中の端にあるテーブルの上を指さす




「あ、うわあっ」



見つけると目をキラキラさせた乃愛はそのテーブルへと駆け寄った