「乃愛、こいつら別に恋人とかじゃないからな」
もう2人泣きそうだし、何より騙されてる乃愛が可哀想だ
「え?でも」
「多分乃愛のタイミングが悪かっただけだ」
「そう!俺らマッサージしてただけ!!」
「…マッサージ?」
「いつものしてたんじゃねーのか?」
「いやしてたんだけど、してたら肩凝って」
「そーそ、どうせ肩揉んでもらうなら他もってなってたんだよ」
………まあそりゃ誤解するわ
俺でもそんとき見てたら2人デキてる思うだろうし
「ねえ、いつものって何?」
「あー、こいつら
裁縫趣味なんだよ」
「……裁縫?」
してたってんなら、
「ほら、あれ」
奏の部屋の中の端にあるテーブルの上を指さす
「あ、うわあっ」
見つけると目をキラキラさせた乃愛はそのテーブルへと駆け寄った


