「あーお前ら聞け」
「「「………」」」
「最初っから説明してやるよ」
そう言うと、ゴクリと唾を飲み込む音が何処と無く聞こえてくる
「まず、死鬼という族の半分以上は、家族や大切な人を脅されている人が占めてる」
「はっ?それって「聞け」…はい」
「そのうちの1人が愛。
愛は妹を人質に取られ、その上総長に気に入られ総長の女にさせられた。そして煌雅を潰すためにスパイとして送られた。
まずその時点で愛の意思はない。」
死鬼の悪事は薬やレイプなどは知られているものの、そこまでとは思わなかったんだろう
驚いて言葉も出ない奴らに話を続ける
「そこで、愛が煌雅に入り、愛の判断で私を “逃がした” 」
「…逃がした?」
「ああ、逃がすためにあの嘘をついて、私を煌雅から離した。
そして1人の姫に裏切られ崩れかけの煌雅に仕掛けようとしてた死鬼。
そんな中、愛が私に謝ったんだよ」
「え…」
「学校でタイミングを見計らって。
そこで愛のことを聞いた。限界だということも。
それで私は桜咲だと明かして、愛を助けた。
ここまではおっけい?」
なかなか雑な説明だけど、私が説明下手なの知ってる彼らは頷いてくれた
「その後、愛は皆に本当のこと言って謝るって言ったけど、それをさせなかったのは私」
「乃愛、なんで…」
「煌雅が持ち直してきてるって聞いたんだよ」
「え…」
「そんな煌雅に言ってみろ、一瞬で崩れて終わり。」
「……それは、」
「それに、ここは…愛がやっと見つけた居場所」
死鬼に脅され捕らわれていた愛が、安心でき、大切だと思えた場所
「私も居場所を見つけたから、気にするなって言った。
責めるなら私を責めろ」
言おうとした愛を止めたのは私
嘘を延長させたのも私
「そんなの、できるわけっ」
「できないなら、愛を責めないで」
「なんで、」
「みんな、最近の煌雅どう?」
「え?」
「私が出てった後、暫く崩れてたよね。
それは、私も謝る。ほんとにごめん」
自販機でも聞いた、幹部達がメンバーに手を上げたりしていたって
煌雅が傷ついたのは事実だ
「そんなっ、俺らの方がごめん!」
「頭上げてください!」
その声に、下げていた頭を上げた


