彼女と一秒でも長く一緒にいたいから、僕は全て神様に納めました

「ねえ、僕以外にもお金を神社に納めて願いをかなえている人はいるの?」

僕は、賽銭箱に視線を移した。

「なんで、そんなことを訊くの?」

「いや、ちょっと気になったから」

そう言って僕は、視線をそらした。

僕の質問にすんなり答えてくれると思っていたが、逆に質問されたことに一瞬戸惑った。

「いるよ。君以外にも、神社にお金を納めて願いをかなえにくる人」

「え、どんな人?」

女神様が言った言葉を聞いて、僕は興味ありげな様子を見せた。

「べつに、色々な人だよ」

「色々な人って?」

僕は眉間にしわを寄せて、女神様に低い声で訊いた。

「働いている人とか、専業主婦の人とか、大学生の人とか。ほんとうに、色々な人が願いをかなえにくるよ」

ため息混じりの声で、女神様は僕に説明した。

「けっこうな人が、願いをかなえに来てるんだね」

女神様の言葉を聞いて、僕は率直な思いを口にした。

今まで神社に願いをかなえている人は僕以外に見たことがなかっただけに、これだけの人が願いをかなえていることを知って驚いた。