彼女と一秒でも長く一緒にいたいから、僕は全て神様に納めました

「けど、君がまだ彼女の転校を引き伸ばすことがわからない」

「え!」

突然、彼女の声色が変わって、僕は開いた口から驚きの声を小さく上げた。

「彼女は君じゃなく、親友のことが好きなんでしょ」

「そう‥‥‥だけど‥‥‥‥」

「それでもまだ君は自分の大切なお金を神社に納め続け、彼女の転校を引き伸ばす気なの?」

女神様は、はっきりとした口調で僕に訊ねた。

まるでその言い方は、自分のことを好きになってくれない彼女のためにこれ以上お金を神社に納めて願いをかなえる必要はないっと言ってるようだった。

「なにが言いたいんだよ?神社にお金を納めなかったら、僕と彼女の関係は終わってしまうんだぞ!」

僕は、わずかに強い口調でそう言った。

神社にお金を納めるのをやめたら、僕と彼女の関係はそこで終わってしまう。思いも告げられず、デートもできないまま彼女は僕の前から去ってしまう。僕と彼女の唯一つなげているのは、〝お金〟だった。だから神社にお金を納めないという選択は、僕にはなかった。