裕福な家庭に生まれた、高校生の神宮願。恵まれた家庭環境に生まれたおかげでお金には困ることはなかったが、高校生にしては使いきれないお金を手にしていてお金の価値がわからなくなっていた。
ある日、願がこっそりと想いを寄せていた、広瀬つぼみが転校することを学校の教壇で発表した。
願はつぼみの転校をなんとかしたい思いがあり、神社に一万円を納める。そしたら、なんでも願いを叶えてくれる、女神様が現れた。
女神様の口から一万円と引き換えに、君の願いをなんでもひとつ叶えてあげるという、交換条件を出してきた。
願はその一万円と引き換えに、好きなつぼみの転校を引き伸ばすことを決めた。だが、つぼみの転校を引き伸ばしていくうちに、願のお金はみるみる減っていく。自分のお金が減っていく代わりに、つぼみと一日でも長く会えることをよろこんでいた願。
しかし、願のお金がなくなるときが、つぼみのほんとうの別れを意味していた。