彼女と一秒でも長く一緒にいたいから、僕は全て神様に納めました

「神様のおかげで、私たちはこんなにも長く一緒にいられたんだよ。もし、あのとき願いをかなえてくれてなかったら、デートもできてなかった。キスだってできてなかった。告白もできてなかった。そしてこんなにも、願のことを好きになれないまま別れていた。だから、うれしいの」

いま口にした言葉はお金の力ではなく、つぼみの本音だろう。

彼女と過ごした記憶がよみがえり、つぼみと初キスした僕の大切な思い出が浮かんだ。

「うわぁぁぁぁぁぁぁ」

つぼみの白い手をぎゅっとつかんで、僕は彼女を海の方まで引っぱった。

つぼみをこんなに好きになれたのはうれしい。人をこんなに愛せたことはうれしい。けれど、好きになった分、それ以上に別れが悲しかった。