彼女と一秒でも長く一緒にいたいから、僕は全て神様に納めました




海辺に着くと、太陽の光に反射したきらきらと輝いた美しい青い海がどこまでも広がっていた。浜辺に押し寄せる波の音が、すぐ近くで聞こえる。

「きれい」

つぼみはうるんだ瞳で、青い海を見つめて言った。

「ねぇ、少し歩かない?」

「え、昼食は………?」

とつぜんな彼女の要望に僕は少し困ったが、つぼみはすでに白い砂浜を素足になって左に向かってゆっくり歩いていた。

「野菜、食べる約束は?」

そう訊いていた僕だが、自分も素足になってつぼみの残した小さな足跡を追うように白い砂浜を歩いた。

映画やドラマで若いカップルが海辺で白い砂浜を歩いている恋愛のワンシーンは何度も見たことがあったが、実際経験すると、僕とつぼみの恋愛は、どこかテレビのようにうまくいっていないような感じがした。それと同時に、やはりドラマや映画の恋愛は、作られたものだとわかった。