彼女と一秒でも長く一緒にいたいから、僕は全て神様に納めました

「暑いね」

額に手をかざして、つぼみは空を見上げた。

青いペンキをまきちらかしたような空には雲ひとつなく、照りつけるような日差しが降り注いでいた。午前中から午後にかけて気温も徐々に上がり、テレビで報道していたとおり、今の気温は四十度近くまでありそうだった。

「ふしぎだね、最近」

「え!」

「学校がとつぜん、十日間も休みになったり、急に夏みたいに暑くなるなんて………」

そう言ってつぼみは、手をうちわのようにしてパタパタとあおいだ。

「そう思わない?」

「そうだね」

つぼみにそう訊かれて、僕は首を縦に振った。

秋が急に暑くなったのも、学校が十日間も休みになっても、僕が女神様に願ったからだ。そして、つぼみとのデートも僕の願いだ。