彼女と一秒でも長く一緒にいたいから、僕は全て神様に納めました

『今日から十日間、夏の猛暑日の暑さが続きます。日中の気温は最高四十度まで上がり、秋としては異常な暑さです。こまめな水分補給をして、熱中症対策を行ってください』

なめらかな口調で伝えた若いお天気おねえさんも、なんだか不思議そうな顔をしていた。

ーーーーーーそりゃそうだ。今のほんとうの季節は秋なんだから、とつぜんこんなに暑くなったら、不思議に感じる。

そう思って僕は、カレンダーに視線を向けた。

やはりカレンダーの日付は、九月二十四日という、秋の季節だった。

「でも………」

振り返って僕は、リビングの窓から空を見上げた。

秋の季節とは思えない強い日差しが、ようしゃなく地上に降り注いでいた。少し前に女神様に頼んできれいにしてもらった庭も、雑草が伸びて荒れていた。

ーーーーーーチン!

そのとき、オーブントースターの音が鳴った。

僕は台所に向かって、オーブントースターを開けた。いい感じに焼けたパンの香ばしいかおりが、僕の鼻腔をくすぐる。僕は白い食器に表面がきつね色に焼けた食パンをのせ、再びリビングに戻った。