彼女と一秒でも長く一緒にいたいから、僕は全て神様に納めました

「ほんと、今日は暑いわね」

そう言って母親が再び、テレビに視線を移した。

「今日から十日間、気温が四十度近くまで上がるらしいわよ。季節は秋なのに、まるで夏のような暑さねぇ」

母親は、不思議そうな顔を浮かべた。

母親が言った言葉を聞くと季節は夏になったのではなく、気温が夏のように高くなったようだ。

「私は、もう会社に行くから。朝ごはんは、自分で作って食べてね」

そう言って母親は、水色の手提げバックを左手に持って家を出た。

時間ギリギリなのだろうか、慌てて家を出て行く母親を見送ったあと、僕は台所に向かった。

洗い終わったきれいな食器やコップが戸棚に収納されており、台所は清潔感が漂っていた。

僕は戸棚からコップと白い食器を取り出し、冷蔵庫から食パン一枚とバターを取り出した。冷蔵庫で冷たくなった食パンをオーブントースターに放り込み、数分間加熱する。その間、僕はリビングに戻って、バターとお茶が入ったコップを食卓テーブルに置いた。テレビに視線を向けると、二十代ぐらいの若い女性が、天気予報のニュースをまだ報道していた。