彼女と一秒でも長く一緒にいたいから、僕は全て神様に納めました

「ねぇ。だからもう少しだけ、私と一緒に夕日を見よ?」

つぼみにすがるような目で見つめられて、僕は「い、いいよ」と頬を赤くして言った。

オレンジ色の太陽が西に沈むにつれて、街の気温は徐々に下がっていた。しかし、つぼみといるせいか、僕の心は火が灯ったかのように温かった。

「また、すぐに見られるよ」

「え!」

「夕日、またすぐに見られるよ。だって、あしたも僕と会えるんでしょ」

つぼみになぐさめるように言った僕だが、ほんとうは自分が彼女とこんなにもきれいな夕日をまた一緒に見られるか不安だった。

「あした、晴れるといいね」

「え!」

「あした晴れたら、外でデートできるから。そしたらまた、こんなきれいな夕日を願君と一緒に見られるから」

そう言ってつぼみは、笑った。

秋のひんやりした風が吹き、つぼみの長い髪の毛をなびかせた。