彼女と一秒でも長く一緒にいたいから、僕は全て神様に納めました

「ふしぎだね」

「え!」

「明日から、十日間も休みなんて」

僕に視線を移して、つぼみはうれしそうな声で言った。

つぼみはもちろん僕のおかげだと知らないが、彼女もなんだかうれしそうでよかった。

「神宮は、なにか予定あるの?」

「いや、べつに………」

顔を赤くして、僕は小さな声で答えた。

願いをかなえているのだからフラれることはないとわかっていたが、僕は自分の口から一緒にデートをしたいと言えなかった。

ーーーーーああ、なんでこう、自分の想いを伝えることすら正直に言えないのだろう。

「じゃ明日、私とデートしよっか?」

ーーーーーードクッ。

つぼみの口からはっきりとした口調で聞こえた〝デート〟という三文字の言葉を耳にして、僕の心臓の鼓動が跳ねた。