彼女と一秒でも長く一緒にいたいから、僕は全て神様に納めました

「公園かぁ、なつかしいなぁ」

父親は僕と公園に行ったことを思い出しているのか、なつかしいそうに目を細めた。

「たしかに天気もいいし、私も願と一緒で公園がいいなぁ」

背後から母親の声が聞こえて、僕は振り向いた。振り向くと白色のハットを頭にかぶり、薄く化粧をした母親の姿が僕の瞳に映った。

こんなおしゃれをした母親を目にするのはほんとうに久しぶりで、僕は呆然と見とれてしまった。

ーーーーーーずっと、この明るい家庭が続いたらいいのになぁ。

一秒一秒失っていた家族の愛情を経験していくにつれ、この幸せが限られていることに悲しくなった。

「じゃあ、公園に行くか」

「うん」

行く場所を決めて、父親が運転する車で家族三人、公園に向かった。