彼女と一秒でも長く一緒にいたいから、僕は全て神様に納めました

「お父さん、どこへ出かけるの?」

「願の行きたいところに、行ったらいいぞ。俺は、久しぶりに家族と過ごせるだけで、十分幸せだからな」

笑顔を浮かべた父親の口から、〝家族〟という言葉が出た。

僕のかなえた願いで一週間は父親と家族でいられるが、それ以降は、会えなくなってしまう。そう思うと、このまま時間が止まってほしいと思った。

ーーーーーー僕たちは、ずっと家族だよ。一週間過ぎてもまたお父さんに会えない日々が続いても、僕たち三人は、ずっと家族だよ。

久しぶりに感じる、〝家族の愛情〟に心が震えた。

「………公園に行きたい」

「え!」

「むかし家族で行った、公園に行きたい」

開いた口から、小さな声で僕は父親に行きたい場所を伝えた。