彼女と一秒でも長く一緒にいたいから、僕は全て神様に納めました

「今日、学校休みたい………」

僕は、暗い声でそう言った。

「どうしたの?体調でも悪いの?」

「いや、そういうわけではないんだだけど………」

心配そうな顔で見つめる母親から、僕は視線をそらして答えた。

せっかく願いをかなえて、〝七日間〟だけむかしのように家族との時間を作ったのに、この幸せを学校なんかに奪われたくなかった。

「学校に行きたくないのか?願」

「うん、まあね」

父親に質問されて、僕はうなずいた。

「なら、べつに休んでもいいぞ」

父親は新聞紙を読み終えたのか、テーブルの上に置いた。

「あなた!体調も悪くないのに、学校も休ませていいの?」

「せっかく、久しぶりに家族三人そろったんだ。学校よりも、家族と過ごす時間の方が大切だろ」

「あなた………」

父親の言葉を聞いて、母親の声がかすかに震えた。

「今まで仕事でいそがしく、家族との時間を作れなくてごめんな」

「………」

父親が初めて口にした謝罪の言葉に、母親は首を左右に振った。

母親の瞳にうっすら涙が溜まっており、しばらく感じていなかった〝家族の愛情〟を久しぶりに感じた。