すると、メグミが私に抱きついてきた。
「ミウミウ...大丈夫、私も応援するからぁ〜
」
パワーおくるっ、ともっとギュウッとしてく
れた。ありがとう..!と私は声にならない声を
出した。奈々はファイト!と女の子らしく笑
った。マミは、ヤバいのりちゃん名ゼリフー
!と言って、大丈夫よーっと私の頭を撫でて
くれた。
マミまで私を応援してくれる...それがもし心
のこもってないものだとしても、不安が軽減
された。
「皆、私頑張るよっありがとう!」
ありがとうと言った瞬間、胸が熱くなった。
「菜太郎くんが美雨の事悪く言うようだった
ら、ぶっ飛ばすからねー!さっきの私の言葉
返せーーっ!て!!」
と、のりちゃんはオラァ!とブンッと殴る振
りをした。
「いやそっちかい!!」
と言いながらも、私の頰は緩みっぱなしで、
笑顔にしかなれなかった。
チャイムが鳴るたびに、思わずびくっと緊張
。深呼吸、深呼吸。ネガティブな気持ちにな
る事はもう無かったけど、やっぱり怖い..。
そしてあっという間に勝負の放課後。
「ホラ急ぐぞ美雨!」
「レッツゴーごー!」
のりちゃんとメグミに手を引かれ、私の後に
奈々、マミ、と付いてきた。キャーキャーと
女子達が騒ぐ、菜太郎くんがいる昇降口へ。
「ま、待って!!心の準備がーー!!」
つっかかりそうになりながら、運動部の2人に
文化部の私がくらいつく。ーー心臓が、ヤバ
イ、口から出そうっ...!
「手紙書いたとこにいないなんて菜太郎くん
に失礼でしょ!」
うう..それは知ってるよ......。
私は、あの後、比較的寒いので、昇降口に人
が少ない休み時間の時に、菜太郎くんの靴箱
へ、ササッと中庭で放課後待ってます。と
半ば果たし状みたいに書いて、名前書いてな
い!!とのりちゃんに言われて慌てて名前を
書いた、手紙を入れたのだ。
おぞましい数のラブレターが入ったハートの
巣窟に...。
そして今、中庭に行く兼菜太郎くんがちゃん
と手紙をみてくれるかを確認しに行くところ
ーーというかそれだけでも大分勇気を使った
のに...!
「どうしよう、心臓ヤバいんだけど...!」
「美雨は時間が経つともっと告白しにくくな
るでしょ!それにーー」
のりちゃんはピッと指を指す。チョコを渡す、
たくさんの女の子達へ天使の笑顔を振りまく
菜太郎くんの姿が目に入った。学年で1番可愛
いと言われている子が、菜太郎くんの隣で笑
っている。ーーーードク..
「取られてもいいの??」
のりちゃんは優しく私に問いかける。
大した特技も容姿も持っていなくて私は自分
に自信が持ててない。

