バレンタインのユウウツ



アハハ!美雨顔やばっ!ちょっと鏡で見てみ

なよーっwwと大声で喋るマミに気付かず、気

付けば、菜太郎くんしか視界に映らなかった







本当に、少女漫画みたいに輝いて見える。好

き、
















好き、だなあ....。














「笑顔もイケメン..!」「カッコいい..!」


想えば想う程、ため息の数が増える。


ただでさえ菜太郎くんは美少年ということで

モテるのに、顔と同じく天使みたいな性格で

ライバルはすごい多い。他校にも大勢ファン

はいる。


彼は、女子皆が狙っている。美人な奈々も、

かわいい系のあの子も、人気者のあの子も。



皆それなりにオシャレして自分を魅力的に見

せようとしてる。私は、セミロングの髪をま

っすぐにとかし、前髪をちゃんと揃えたくら

い。 ヘアアイロンはお姉ちゃんの気まぐれで

私の髪で遊んだ時以外使った事ない。


しかも、私は調理実習の時、作ったクッキー

を彼に渡せずじまいだった。ライバルはみん

なは菜太郎くんに渡していた。


ああ..!!


不安になってきた...


全然話した事ないのに、いきなり告白なんて

ちょっと引かれる..よね?自分も話した事あま

り無い男の子に告白されたら、嬉しいけど驚

いちゃうと思うし。ああ..じゃあもう来年にし

ちゃおうかな、でもそうだとしても1年の間に

急に話しかけられるの?いやあ..今の自分には

無理.......。


「美雨っ!」


「えっ!?...っ何?」


のりちゃんが肩揉みの手を止めて私の前に回

り込んだ。

そして、私の頰をプニィッと引っ張った。


「うへぇっ!?」





「あんたはあんたの魅力があるんだから!

そんな顔しないの。」





「のりちゃん..」


のりちゃんが真剣な表情から一変、ニコッと

笑った。


「美雨今とっても可愛いよ、気持ちでフラれ

た気にならない事!」


「そうだよね..ごめん。」


私は今割とちょっと泣きそうになった。ぐっ

と堪える。