千代くんは、ブラックチョコレートみたいな
色の、うーんと、マッシュルームっていうの
かな..な髪。
なんか、いかにもお坊ちゃんって感じ。目は
大きくてパッチリしていて高校生にしては童
顔だ。身長も平均より低め。
「あっ、ごめん、もう買っちゃったの!だか
らもう帰ーーー」
と言って、会話を終わらせようとしたら、
千代くんの後ろから姿勢がピシッとしている
おじさんがニョッと出てきた。
「っ!..ビックリしたあ....」
「あっ、あなたは.....」
と、そのおじさんも私の顔を見てちょっとビ
ックリしていた。え?どこかで会ったことー
ーー?
「ああー、美雨がこのオジサンにぶつかっち
ゃってたんだよ。あたしが謝ったよあんた気
付いてなかったけど。」
とお姉ちゃんがズバッと言った。っええ!?
「あっ、すっ、すみません!」
と私はすぐ謝った。
「いやいや、私が他の店のチョコレート店を
視察しに行ったのですから、純粋に楽しんで
いらっしゃる方の邪魔になってしまいました
ので私に非があります。失礼しました。」
と、ぶつかった私が悪いのに、深々と頭を
オジサンは綺麗に下げた。あ..いや!と焦って
る途中で私は気づく。
「いや、私の方がすみません..っ!..ん?執事
さん...?」
私は声を出して言ってしまった事に後悔、す
ぐさま口を押さえた。
「その通りでございます。私松村は、千代様
の執事でございます。」
と、また執事さんにすごく立派な礼をされて
私は動じまくった。って千代くんの家お金持
ちなんだあ..!
「僕はチヨコの社長の息子だから執事くらい
いてもおかしくないだろう。」
フフンとちょっと得意げに千代くんは言った
。ってええええ!?
「千代くんの家ってチヨコだったんだ!!」
すごいビックリしてる!だってチヨコはもの
凄い有名だから!知らないって誰かが言った
らええええ!?位なもんだから!!
「息子だからってそんな偉いわけじゃないけ
どね。」
と、驚かれてるのに慣れているのか、フッと
乾いた笑い。
「うちの妹が本当失礼しました〜ホラ、そろ
そろ帰るよ美雨!」
お姉ちゃんの目はマジだった。なんか商品を
宣伝される流れになるとまずいと感じたらし
い。
「あっ、うん...じゃあね、千代くん」
「お気をつけて。」
執事さんがまたピシッと礼をされたので、私
もペコペコと礼を返してしまった。
チヨコのお店が見えなくなった瞬間、
「何あのイケメン!しかもお金持ちなんて!
!」
とお姉ちゃんが言い始めてちょっと会話をし
て、それ以降は無言で家着。

