ヒュウゥゥゥゥ...。
説明しよう!今年もチョコ一個も貰えなかっ
たシュンがまたサユリに手紙で校舎の裏に呼
び出されたのであーる。
「オイ、分かってんぞ。」
「..........」
サユリは、また可愛いラッピングをしてある
チョコを持っていた。
「いちいちなあ、校舎の裏とかに呼び出すん
じゃねえよ。そしてそのラッピングにする
のヤメロ。去年と同じ事にしようって算段
にはさせねぇぞオルァ。」
「貰って。」
ん...?
シュンは気付いた。チョコに可愛い花柄の手
紙があることに。そして....
なんだこいつ。らしくねぇツラして...。
真剣で大人びた表情をしている。サユリのポ
ニーテールがサアアッ..と揺れた。
つーかよ、去年と同じ、本命っぽい
チョコで義理チョコでしたーなんてオチ同じ
のはやんねぇんじゃねぇか?そんな細々と
したシカケこのサユリがやるわきゃねぇし...
。
エエエエエエ!?ま、マジで!?ほほ、ホン
トに!???
いや、まさか?な..?いやて、手紙とかかくか
、確定じゃねぇか!!?えっへえ!!?
「手紙、読んで。」
「っ!?えっ、サッサユリさん!?ちょっ、
えっ!?」
ボッと自分の顔がカーッと血がのぼるのを感
じた。
いや、まさかな..!!!?
手紙を開けた。
『好きです。』
どええええええええええええええ!!?!?
「サッサユリさっ!?!サユッ、サユリさ..」
と照れより驚きが勝って、顔が真っ青になっ
た。
「え?真っ青になるようなこと、書いてない
んだけど。」
「えちょ...」
サユリは強引にシュンの手から手紙を奪った
。
「あっ!」
「え!?!?」
サユリの小さく驚く声に、俺はさけんでしま
った。
「....あ、違うわこの手紙。別の人用だったわ
ごめんごめん」