マスター:「ユキよ。今回は地球での転生大変ご苦労だったな。お前たちのような者にはさぞ大変であったろうに」

ユキ:「とんでもありません。そもそも好きで転生してるだけですから。」
「それになかなかニルヴァーナに行くふんぎりがまだつかないんですよ。やっぱりムズイっすね。ニルヴァーナは」

マスター:「不可能ではないぞよ!!まぁお主のペースが一番じゃよ。」
「さてそれでは次の転生についてじゃがのう、天界なんてどうかのう。」

ユキ:「それがマスター、わたくしもう一度地球に行こうと思うのです。」

マスター:「なにっ! お主またあの惑星にゆきたいのか??しかし変わり者もいるもんじゃのう。なにゆえじゃ?」

ユキ:「なんとなくです!フィーリングというかなんとその。。とにかくこれはも決めましたのでお願いします。」

マスター:「そうか。お主がそこまでいうのならばしょうがないな」
「えーっと、人間界、人間界だと。えーーっ、お!!これなんでどうじゃ!! 大金持ちの息子じゃぞ。」

ユキ:「あー、あの起業家の息子ですね。そこは気が向かないですね。どうもあの起業家は自己顕示欲と競争欲が強すぎて、息子でさえも自分を越されたら気分を害しますよ。やりにくいですわー、そのポジション。僕どんな形であれ、ほかの人が気分をそこなうと本領発揮したくなくなっちゃうんですよ。もはやお金持ちパスでお願いします。」

マスター:「なぬ!お金をいらんのか?」

ユキ:「マスター。なんで必要なんですか?」

マスター:「それは5感を刺激するためじゃよ。うまいものを食い舌を刺激し、綺麗な物をかって目を刺激する。最終的には愛や自尊心など、心を刺激するんじゃよ。」

ユキ:「あ なるほど。いや、僕はそういうのもう大丈夫ですわ」

マスター:「いらんのか??」

ユキ:「ええ」

マスター:「なぜじゃ?」

ユキ:「刺激してないときのほうが、心が穏やかというか余裕があるんですよね。人間界だとおじいちゃんになったときに、自然とあまり5感を刺激しなくてもよくなってくるんですよ。あんまり食べなくてよくなるし、最後は性欲も落ち着くんですよ。なんていうんですか、あのなんともいえない心の余裕というか落ち着きも悪くないなって感じたんですよ。

マスター:「そうか。また詳しく聞かせてもうぞ。それじゃ金持ちはやめておこう。 ここはどうじゃ?」

ユキ:「これですか?あーダメですね」

マスター:「これもダメか? なぜじゃ。金持ちではないぞ」

ユキ;「IQが高すぎますね」

マスター:「もしやお主。金だけではなくIQもお主の魂の道に邪魔というのではなかろうな」

ユキ:「すべてお見通しですか」

マスター:「なに図星なのか!!」


ーーーーーーーーーーー続くーーーーーーーーーーーーーーーー