王道なんて逸らしてしまえ


5分くらいしてからトイレを出ると勿論榊はいなかった。

「ふー、寒いイケメン回避完了っと」

安堵のため息を漏らすと教室へと足を向けた。

教室で榊と再会するのは気が重いがはやく向かわねば1時間目も遅刻がつけられてしまう。




まぁ教室入ってしまえば榊と会話することもないだろうから安心だ。

彼はモテモテのモテ男なのだ、遅刻というシチュエーションがない限り2人で話す機会などそうない。





そんなことを考えながら教室の前に到着した。


後ろの扉をゆっくりと開けて教室に入る。



「神田、遅刻ね」


わたしの姿を1番に捉えたのは教卓に立っている担任の先生。



橋爪了(ハシズメリョウ)

「次遅刻で遅刻5回溜まるからタイキックだからな」




かなりバイオレンスな先生だ。


だがしかし整った顔立ちの持ち主だ。

この学校顔面偏差値高杉




「この前は鼻フックだったじゃないですか。そんなにわたしのお尻に蹴り入れたいんですか」



「鼻フックをして気づいたんだ…おまえがこれ以上ブスになるなんて見てるオーディエンスが耐えられねぇってな…」



教師やめちまえ。




とまぁ、わたしの兄弟と同じレベルで失礼な先生だ。
まぁ健兄の親友だからしょうがない。


先生とは教師生徒で会う前から健兄の友達として面識があった。

この学校はわたしにとっては身内が多いのだ。


あ、ちなみに健兄は3年生の担任をしている。