「あ、、中嶋優季です。えっと…宜しくお願いします。」 いつも通りのコミュ障。斜め下を向きながら挨拶した。 気の利いた言葉なんて出てこない。 「中嶋さんの名刺、今発注しているところなの。名刺お渡しできなくてごめんなさい。」 すかさず店長がフォローに入る。さすが店長。 「そうなんですね!全然大丈夫ですよ!」 私には無い明るく可愛い声。 顔を見なくても笑顔なのが分かる。 社交性があるタイプって凄い…。 「準備中にお邪魔したわね。では失礼するわ。」 そう言い私たちは軽くお辞儀をした。