「木原さん佐藤さんもう授業始まってるよー

って大丈夫!?」


クラスで2番目に華やかで優しいグループの1

人の女の子が、バスケットボールの下敷きに

なっている私たちを救出してくれた。


「大丈夫ー?怪我とかしてない?」


「あっ、うん...ありがとう...」


コミュ障発動し、声が小さくなった私へと、

後ろから視線を感じる。



華やかで優しいコが私の隣で、彼女は1人だけ

後ろ。





私は、それから佐藤さんと関わらないように

ひとりぼっちで学校にいるようにした。