私の王子様

そう思いながら教室に帰ると、誠にも美咲にも、異性が群がっていた。



えっ



しかも、美咲の方は敦と千景の腕に腕を絡めている。



………。



胸が痛い。



何故?



………。



嫉妬。



これが、嫉妬か。



黒く黒くドス黒い渦が、心に掛かっているような、嫌な感じだ。



嫌、千景が他の女に触られるのが。



何て、言えない。



千景が他の女に触ろうが、触れられようが、私には何も言えないじゃ無いか。



独占欲が強いとか、鬱陶しいとかって思われるに決まってる。



………。



私は何も言えなくて、ただその場で少し千景を見ていた。



すると、



バチっ



音が鳴ったとでも思うぐらいに丁度目が合った。