私の王子様

すると、



千景「ヤッター!」



と、抱き着いてきた。



すると、



千景「………あのさ、華」



「ん?」



千景「前、僕に婚約者が居たんだ」







昨日の。



千景「でも、その子には悪いけど、僕は好きになれなかったし、興味すらもわかなかった」



………。



千景「で、今はもう、その婚約の話もキッパリ断ったんだけど、あっちはあんまり諦めてなくて、

もしもあっちの斉藤の誰かが来ても、僕の中では華以外有り得ないから」



ドキッ



いつもの千景と違って、男らしくてつい頼ってしまいたくなるような顔付きで言った千景。



声もいつもより少し低くて、可愛いのは変わらないのにカッコいい。



それに、『僕の中では華以外有り得ないから』の言葉。



とても嬉しかった。