「ちょっとだけ…!」



そう言い聞かせながら、私は自分の荷物からスケッチブックを出した。


美術部といえど、私は人物画が苦手なんだ。


だからこそ、1度でいいから先輩を描いてみたかったんだよね…!

練習っていうにはもったいないくらいの被写体だ。

「さぁ、書くぞー!」