『―で?俺に電話してきた、と』


「ほんとごめんなさい…けど私、本当に有馬先輩に会いたいんです!」



困った私が頼ったのは有馬先輩の親友、陽先輩。

こんなこと聞けるの陽先輩だけだし…!



『…なんか用でもあんの?』


「え!?えーっと…まぁ、お話がありまして…」


本当はただ単に会いたいだけなんだけれども。

しかも、熱で苦しそうに顔を歪める有馬先輩…絶対かっこいい!!ってか絶対色っぽい!


あわよくばボケて私に甘えてくれちゃったり…


「うふふ…ぐふふふふ」

『その笑い方こわいよ!?ってかシンプルにきもいよ!?』

「えっ」

『…まぁいいや、雄飛んちの住所はメッセージで送るから。じゃあね~…あ、雄飛のこと襲ったりしないでね?』

「しませんよ!!!」


ふふっと笑い声がして、電話は一方的に切られてしまった。


…陽先輩のなかで私ってどんなイメージなの?変態?

それとも有馬先輩のストーカー?


彼女ですよー!!なんて、言えないけどね。