シニアチワワなので、手術の成功は50%の確立だと言われた。

緊急オペが必要なので、今晩おこなってもらう事になり、動物病院に忠犬を残すやりとりが、生態との最後の覚悟をした。

誰にでも愛嬌がある忠犬なのだが、私が教えたボス犬の在り方を忠実に守って、ちゃんとボス犬面していた。その事は、私にとって「ときめき」の様に大切な事だった。

私は他の忠犬達が、愛しあう事に異論ははさまなかったが、その忠犬だけは、その番で、すまいりーの同僚の、手術をした「ちゃはつ」と同じ鼠径ヘルニアと、診断されて泣いてた、本当は臍ヘルニアの忠犬の「受け」ではなく「攻め」でないと耐えられない精神構造をしていた。だから心が悲鳴をあげていた。

どうしてそれが、今生の別れでないと言えるという自問自答を続け、夜をあかした。

その悲鳴を、すまいりーは、ようこさんの母づてに知ったらしい。