目覚めたは市民病院の一室だった。天井の模様に見覚えがあった。そう、内緒にしていたが、私は有名漫画家あぱの作品に、私が居ない作画の中に、狂っていた。激しく嫉妬していた。だから、アンガーマネージメントの為に、ソフトクリームをバカ喰いしていた。だからかもしれない。浸潤癌を発症したのは……
私が今生きているのは、痛みが怖くてどうすれば良いか落ち込んでいる時に、恋するともしれなかったミーハーしていたフィギュアスケーターのおかげなのだ。彼が彼らしく活きている姿に、沢山沢山励まされて、手術を怖いものとは想わなくなってゆけた。

その手術をした同じ病院に、救急搬送された事が、わかった。