「生き延びたいし、私の人生を活かしゆきたい」と、私はキーの外れた言葉を、そら君が好きなよしさんに吐いた。

「意味がわからないよ」と陰で隠れていた、なんと少しふけたそら君があらわれ、私の心臓に傷をつけた。

聾唖の人の様に身体全身の血液が頭めがけてかけのぼる。

体温が数度上がるのを期に、私は気絶した。

忠犬達が心は家族ではない親族に、助けられて、必死で必死で、私のエゴイズムの為に、生きてくれている現実を前に。

とうとう、敗者に決まってしまった。